リアルタイムアンケート集計ツールおすすめ5選【会議・イベントの即時集計に活用】
会議やイベントを担当している方なら、一度はこんな場面を経験したことがあるのではないでしょうか?
登壇者が「何か質問はありますか?」と問いかけても、会場がシーンと静まり返ってしまう。
こうした課題を解決してくれるのが、リアルタイムアンケート集計ツールです。
参加者がスマートフォンから即座に回答し、結果がその場でグラフとして可視化される。そのダイナミックな体験が、会議やイベントの進め方を大きく変えつつあります。
この記事では、リアルタイムアンケート集計ツールの概要から選定ポイント、おすすめの5つのツールまでをわかりやすく解説します。
リアルタイムアンケート集計ツールとは
従来のアンケートが抱える課題
これまで会議やイベントのアンケートといえば、紙の用紙を配布して回収するか、後日メールでGoogleフォームなどのURLを送付して回答を依頼するのが一般的でした。しかしこのやり方には、いくつかの根本的な問題があります。
まず、結果が出るまでに時間がかかります。紙であれば手作業での集計が必要ですし、オンラインフォームでも回収期限まで待たなければなりません。その場で結果を共有してディスカッションに活かす、といった使い方はほとんどできませんでした。
また、特に対面での質疑応答では「人前で発言するのが恥ずかしい」「役職が上の人がいると言いにくい」といった心理的なハードルが、参加者の本音を遠ざけることがあります。少数の声が大きい人だけが発言し、多くの参加者はただ聞いているだけ、という状況は多くの場で見られます。
リアルタイム集計ツールが解決できること
リアルタイムアンケート集計ツールは、こうした課題をまとめて解決できます。参加者はQRコードを読み取るか、URLにアクセスするだけでアンケートに参加でき、回答内容は即座に集計されてスクリーン上にグラフで表示されます。会員登録もアプリのインストールも不要なツールが多く、参加のハードルが非常に低いことも特長です。
匿名での回答に対応しているツールが多いため、発言しにくい雰囲気の中でも参加者が本音を伝えやすくなります。また、主催者側は結果をリアルタイムに見ながら進行を調整できるため、場の空気を読みながら柔軟に対応することが可能です。
リアルタイムの投票・Q&A・クイズといった機能を組み合わせることで、一方通行になりがちなプレゼンやセミナーが、参加者全員が関わる双方向の体験へと変わります。
会議・イベントで活用する際のツール選定ポイント
リアルタイムアンケートツールは数多く存在します。「とりあえず無料のツールを使ってみた」という方も多いかもしれませんが、用途に合ったツールを選ぶことで、より効果的に活用できます。ここでは、主要な選定ポイントを整理します。
参加人数と対応規模
最初に確認すべきは、想定する参加者数です。無料プランでも利用できるツールは多いですが、多くの場合、無料プランには参加人数の上限が設定されています。10〜20名程度の社内会議であれば無料プランで十分な場合もありますが、100名超のセミナーや全社総会ともなると、有料プランへの移行が必要になることがほとんどです。また、大規模イベントでは専用サーバーを用意できるプランの有無も重要な判断材料になります。
操作のしやすさ(主催者・参加者の両面)
ツールの操作性は、主催者側と参加者側の両方から確認する必要があります。主催者としては、設問の作成が直感的にできるか、当日の進行中に画面を切り替えやすいかといった点が重要です。参加者側では、QRコードを読み取るだけで参加できるか、スマートフォンで迷わず回答できるシンプルなUIになっているかを確認しましょう。
また、日本語でのサポート体制が整っているかどうかも、業務利用においては見逃せないポイントです。
既存ツールとの連携性
ZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなど、すでに社内で利用しているWeb会議ツールと連携できるかどうかも確認してください。オンライン会議の画面共有でアンケートを表示したり、参加者にURLを共有したりする際に、スムーズに連携できると運営がぐっと楽になります。
無料プランの有無とコスト感
定期的に会議やセミナーでアンケートを使う場合は月額制のプランが割安になることが多く、年に数回の単発イベントに使う場合はショット(期間・回数単位)での購入が向いていることもあります。
おすすめリアルタイムアンケート集計ツール5選

それでは、おすすめツールを紹介します。
1. LiveQ

LiveQは、株式会社AIイノベーションズが提供する国産のリアルタイムアンケート・Q&A・クイズツールです。授業、セミナー、会議、イベントなど幅広い場面での活用が想定されており、シンプルな設計が評価されています。
主な機能
LiveQでは、選択式のリアルタイム投票、匿名でのコメント・質問受付(Q&A)、クイズ(正解数ランキング表示あり)の3つを基本機能として備えています。参加者はQRコードを読み取るか、URLにアクセスするだけで利用でき、アプリのインストールや会員登録は不要です。投稿されたコメントはリアルタイムに画面へ表示され、「いいね」で関心の高い質問を可視化することもできます。また、AIによるクイズ・スライドの自動生成機能も搭載されており、準備の手間を減らす工夫がなされています。
向いている場面
操作のシンプルさと機能のわかりやすさが特長で、まず試してみたい方や、余計な設定なくすぐ使い始めたい方に向いています。社内会議でのアイスブレイク投票、オンライン研修での質問受付、採用説明会での双方向コミュニケーションなど、日常的な業務シーンにも馴染みやすいツールです。
料金プラン
無料のフリープランでは月100名まで参加でき、過去14日間のデータを閲覧可能です。有料プランはライト(月額4,500円〜)、スタンダード(月額30,000円〜)、プロ(月額50,000円〜)、エンタープライズ(見積もり)と段階的に用意されています。年次請求に切り替えると30%以上の割引が受けられます。詳細は公式サイトをご確認ください。

2. Live!アンケート
bravesoft株式会社が提供するLive!アンケートは、導入企業数16,000社超、総参加者数700万人以上という豊富な実績を持つリアルタイムアンケートシステムです(公式サイト発表値)。
主な機能
「Live!投票」「Live!Q&A」「Live!クイズ」の3つが基本機能として提供されており、スタンプ機能や早押しランキング、AIコメント分析(有料プラン)、ポップアップ表示など、イベントを盛り上げるための演出機能が豊富に揃っています。テンプレートを使えば質問項目をゼロから考える手間も省けます。また、NGワード設定やコメントの事前検閲機能も備えており、大人数が参加するイベントでも安心して運営できます。
向いている場面
スポーツイベント、全社総会、テレビ収録、ライブ配信など、幅広い実績があります。Zoom・Google Meet・Microsoft Teams・YouTube Liveなどの主要なWeb会議・配信ツールとの連携にも対応しており、オンライン・オフライン・ハイブリッドのあらゆる形態に使えます。国内サーバーを使用し、管理画面が完全日本語化されているため、海外ツールへの不安がある企業にも安心して導入できます。
料金プラン
無料のフリープランから利用できます。有料プランはショット利用(スタータープラン30日5,000円〜、レギュラープラン30日20,000円〜)と年間プラン(バリュープラン、プロフェッショナルプラン、エンタープライズプランなど)が用意されており、規模や頻度に応じて選択できます。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
3. Slido
Slidoは、Cisco社が提供するグローバルスタンダードのインタラクションツールです。32万回以上のイベント・社内会議での利用実績があります(NECネッツエスアイ発表値)。
主な機能
Q&A機能(匿名投稿・Like機能)、ライブ投票(選択式・ワードクラウド・クイズ・評価投票・自由記述・ランキング)、ブレーンストーミング機能など、多彩な機能を備えています。特に「ワードクラウド」は、参加者が自由に入力した言葉が頻度に応じた大きさで表示される機能で、会議のテーマ設定やキーワード抽出に活用されています。PowerPointやWebexとのアドオン連携にも対応しており、既存のプレゼン資料との統合がしやすい点も特長です。
向いている場面
データのエクスポートや詳細なレポート機能を重視する場合、また大人数が参加するイベントで分析的な活用をしたい場合に向いています。グローバルな環境での利用や、Webexを社内標準ツールとして使っている企業にも相性が良いでしょう。
料金プラン
基本機能が使える無料のBasicプランでは100名まで参加できます。有料プランはワンタイム(Private:30,000円〜、Pro:53,000円〜)、企業向け年間ライセンス(Internal:135,000円〜)など複数のプランが用意されています。日本国内ではNECネッツエスアイが正規販売店として日本語サポートを提供しています。なお、上記は参考価格であり、為替や価格改定の影響を受ける場合があります。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
4. イマキク
株式会社天問堂が提供するイマキクは、2014年のサービス開始以来、累計700万人超に利用されているリアルタイムアンケートシステムです(公式サイト発表値)。
主な機能
投票、コメント投稿、グラフ表示(棒グラフ・円グラフ・レーダーチャートから選択可能)が基本機能として提供されており、GOOD/BADボタンによるコメント評価機能が特徴的です。また、クイズ(有料オプション)では◯×クイズや早押しクイズ、チーム対戦など多様な形式に対応。参加者情報取得機能による出欠管理、AIによる質問への自動回答(「AI先生」)、184言語対応など、高機能な付帯機能も充実しています。都市銀行・地方銀行など金融機関の審査基準を通過したセキュリティ体制も強みです。
向いている場面
株主総会、医療系学会、全社集会、コンテスト審査など、セキュリティや細やかな設定が求められる場面での利用に向いています。教育機関向けのプランも別途用意されており、大学での授業やオープンキャンパスでも活用されています。
料金プラン
永年無料のお試しプランでは参加者50名まで利用できます。法人向け年間プランはSプラン(1万円/月・参加者100名まで)、Mプラン(3万円/月)、Lプラン(5万円/月)などが用意されています。単発プランはライブ38,500円〜(30日)から利用可能です。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
5. リアルタイムアンケートオンライン
リアルタイムアンケートオンラインは、2023年10月にリリースされた比較的新しいツールです。ユーザー登録不要で利用できる手軽さと、ユニークな機能の豊富さが特長です。
主な機能
投票モード、クイズモード(個人戦・チーム戦)に加え、「大喜利モード」という独自の機能が搭載されています。大喜利モードでは、参加者が自由に回答したテキストを投票で評価し、優秀作品を選定できるユニークな仕組みです。画像や動画を使った設問作成、勝ち抜き戦、パズルクイズ、メッセージモードなど、エンターテインメント性を重視した機能が多数揃っています。タイピングエフェクトや効果音など演出系の機能も充実しており、パスワード設定やNGワード設定によるセキュリティ対策も可能です。
向いている場面
アカウント登録なしで使い始められるため、導入のハードルが非常に低く、「まず気軽に試してみたい」という用途に最適です。クイズ大会や社内イベントのアイスブレイク、懇親会での盛り上げコンテンツとしても活用されています。
料金プラン
無料のフリープランでは30名まで参加でき、商用利用は不可となっています。有料のスタンダードプランは30日単位で5,500円(100名まで)から利用可能で、最大10,000名まで対応しています。料金は参加人数に応じて変動します。最新の料金は公式サイトをご確認ください。
各ツールの特徴まとめ
5つのツールの特徴を整理すると、次のようになります。
- LiveQ:シンプルで使いやすい国産ツール。無料プランでも十分実用的。フリー〜エンタープライズの幅広いプラン構成
- Live!アンケート:国内屈指の導入実績。演出機能が豊富でイベント向けの機能が充実
- Slido:グローバルスタンダードのツール。ワードクラウドやレポート機能が強力。PowerPoint連携も便利
- イマキク:金融機関も採用する高セキュリティ。グラフ表示の多様性とAI機能が特徴
- リアルタイムアンケートオンライン:登録不要で即利用開始可能。大喜利モードなど独自の機能でエンタメ性が高い
用途別おすすめの選び方
5つのツールをご紹介しましたが、どのツールが最適かは用途や規模によって変わります。以下のポイントを参考にしてください。
少人数の社内会議・定例ミーティングで使いたい場合
10〜30名程度の社内会議や週次ミーティングで、まずリアルタイムアンケートを試してみたい場合には、無料プランでも実用的に使えるツールから始めるのがおすすめです。LiveQはシンプルな設計で、会議のアイスブレイクや意見集約に必要な機能がコンパクトにまとまっています。操作が直感的で、はじめて導入する企業でも迷わず使い始められる点が安心です。Slidoの無料Basicプランも、Q&Aや基本的な投票機能を100名まで試せるため、選択肢の一つになります。
大規模イベント・全社総会で使いたい場合
数百名〜数千名規模の全社総会や大規模カンファレンスでは、同時接続時の安定性と、参加人数に応じたプランの柔軟性が重要です。Live!アンケートは大規模イベントの実績が豊富で、専用サーバーを利用できるエンタープライズプランも用意されています。スタンプや演出機能も充実しているため、参加者を巻き込んだ一体感のある場づくりに向いています。また、コンテスト審査や株主総会のような場面では、セキュリティ面が充実したイマキクも候補に挙がります。
研修・セミナーで双方向コミュニケーションを高めたい場合
研修やセミナーで参加者の理解度確認や質問受付を行いたい場合は、Q&A機能とクイズ機能を両立しているツールが役立ちます。Slidoはワードクラウドやブレーンストーミング機能など、受講者の思考を可視化する機能が豊富で、ファシリテーション型の研修との相性が良いです。LiveQも匿名Q&Aや理解度確認クイズに対応しており、オンライン研修での質問受付にも活用されています。
まとめ
リアルタイムアンケート集計ツールを活用することで、会議やイベントの進め方は大きく変わります。参加者の本音が可視化され、進行をその場で調整できるようになることで、一方通行になりがちなコミュニケーションが双方向のやりとりへと変わっていきます。
本記事で紹介した5つのツールは、それぞれ異なる強みを持っています。まずは無料プランで試してみて、自社の会議・イベントの規模や目的に合ったツールを見つけることが、効果的な活用への第一歩となります。ツール選びに迷ったら、選定ポイントとして挙げた「参加者数」「操作のしやすさ」「既存ツールとの連携性」「コスト」の4点を軸に比較してみてください。
なお、各ツールの料金や機能は変更される場合があります。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
