AIが親友に?AIカウンセラーが人の心の悩みを癒す新常識
仕事、人間関係、恋の悩み…
私たちは普段、あまりにも多くのストレスを抱えて生きています。当たり前ですが、人間は強いストレスを一人で乗り越えるられるほど強くはできていません。
時には、悲しみや寂しさを共有する仲間や家族が必要です。しかし、現在の日本社会は核家族化が進み、一人暮らしをする人も少なくありません。
朝起きて、仕事に行き、そのまま帰ってご飯を食べて寝るだけ。そのルーティンを一人で繰り返す人が増えています。
その寂しさやストレスの吐口として、スマホでYoutubeやゲームに没頭しているのかもしれません。
しかし、それはストレスや寂しさの根本原因を取り除いてるわけではないので、ずっと心は満たされないままです。
そこで、その寂しさや心の悩みを解消するために、AIが人間の相談相手になるケースが増えています。
本当にAIを使ったメンタルヘルスケアが可能となるのか考えていきます。
1. AIは人の代わりになれるのか
近年、世界人口の1割はなんらかのメンタルに問題を抱えているそうです。特にコロナで人々が社会から分断された世界ではストレスは増加したことでしょう。
アフターコロナでようやく人と人のふれあいが復活したかというと、リモートワークの定着もあり、ますます人は自分だけの世界で1日が終わることが多くなっています。もちろん、人と触れすぎることもストレスになりますが、1日中誰とも会話しない、悩みを相談できないということも大きな問題です。
その問題を解決するため、AIスタートアップがその課題解決に取り組んでいます。
例えば、emolやPATONAというサービスは、AI対話型アプリであり、人々の悩みや相談の相手になってくれます。
どちらもAIアバターやセラピーがパートナーになってくれるので、リアルの人間よりも気軽に相談できる点が強みです。
もちろん、人と同じレベルの会話がまだ成立するほどAIのレベルは高くありませんが、このペースで進化が続けば人と並ぶのは時間の問題でしょう。
2. AIで心の問題は解決可能?
AIが人の代わりになりつつあることは確認できました。
では、AIですでに心の問題を抱える人々を治療することは可能になるのでしょうか?
つまり、これからメンタルヘルスの予防としてAIは使えそうなのですが、すでにメンタルに問題を抱えた人の手助けもAIはしてくれるのでしょうか?
この点についてもいくつかスタートアップが取り組みを始めています。
例えば、フロンティアリンクという企業では、政府機関と東京工業大学と共同で対話データベースを作り始めたそうです。
具体的には、生身の人間のカウンセラーの会話のパターンを解析し、AIに落とし込む手法のようです。要するに、人工的なAIカウンセラーを作り出す試みです。
確かに、日本では人口減少、少子高齢化に伴う人手不足が深刻な一方、心に問題を抱える人々は増加していくことが見込まれるので、この技術は非常に期待したいところです。
3. AIでストレスチェックはできるか?
ここまで、AIを用いたメンタルヘルスの例を見てきましたが、そもそもメンタルに問題が出る前に、予防できることが最も重要です。
この問題に関しても、現在様々なスタートアップ企業が開発に取り組んでおり、SASSURUというサービスが有名だそうです。彼らは、リモート環境で従業員の画像を解析することで、社員のストレスを実際に見える化するそうです。
また、映像や画像のみで判断するだけでなく、マッサージ機などでもストレスを見える化する技術を開発したそうです。ハードとソフトの両面での手厚いサポートが受けられるそうです。
もちろん、従業員のデータをどこまで活用していいか、プライバシー問題は必ず残るでしょう。しかし、当人が許可を出せば、企業が従業員のメンタルヘルスにも介入する時代が当たり前になるのかもしれません。
4. まとめ
日本社会は少子高齢化、過疎化、リモートワークの推進によりますます核家族化が進んでいくでしょう。1日中誰とも会話せずにその日が終わることも起こりうるかもしれません。
一方で、カウンセラーや医療従事者は足りず、需要と供給のミスマッチが発生しています。
その間を埋める役割が期待されているのが、まさにAIです。AIが人間と同等レベルで会話ができるようになれば、人はついに絶対に傷つけない”相談相手”を見つけることになります。
もちろん倫理的な観点から批判もあるでしょう。しかし、現実問題として、人々は進歩を止めず、また、それによってメンタルヘルスが改善される人もいるでしょう。
人々はこれからも悩みながら着実に1歩ずつ進化していきそうです。皆さんは、AIが相談相手となることについてどう思われるでしょうか?
参考文献 ・メンタルヘルスにおけるカウンセリング市場の規模、コロナで事業は拡大傾向【2023年4月更新】 ・WHO研究 – メンタルヘルスにおけるAI応用と課題 ・未来の職場: AI技術が拓くメンタルヘルスの新境地 ・ストレスや不安はロボに相談、AIとの会話で“心のケア”ができるアプリ ・ChatGPTによるAIカウンセリング:効果的なセラピーの新しい形 ・AIが医療を変える—3つの研究事例と生成AIの可能性 ・AI技術によるストレスチェックがもたらす、うつ病予防への可能性 ・ストレスフリーな職場へ:AIを用いたストレスチェックと企業の具体的な取り組み事例 ・日本初「カウンセリングAI実現のための大規模対話データベース」構築に関する産官学共同研究プロジェクトを開始 ・人工知能で、人のこころは癒せるか?:人工知能(自然言語処理)フィードバック機能搭載型のインターネット認知行動療法(iCBT-AI)の抑うつ者に対する世界初の効果検証(無作為統制試験)